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恋愛についての深層心理・・・・・・書籍「心の病は治せる」からの抜粋。

恋愛についての深層心理 


不適切な感情と行動…          LinkIcon書籍「心の病は治せる」書評


恋人同士や夫婦間の言い争いにおいて、一方がトラウマ性情動によって理性が低下して感情的になっているときに、もう一方が相手の感情を静めて分かり合えるような理性的な穏やかな話し合いをしようとしても、相手は感情をぶつけてくるだけで理解してくれないものです。自分の言い分が理解されず受け入れられないことが不満のすべてで、自分の要求と相手の助言や気持ちを客観的に判断する精神的余裕がなくなっています。何故なら、今自分が感じている考えや感情が無意識の中に潜むトラウマからの影響を受けているということが理解されていないからです。
このように不適切な感情の表出が起こりやすい人は、自覚があるなしにかかわらず、子供時代に深刻なトラウマを受けて育った人ということになります。
トラウマの影響下における感情は、適切な理屈は存在しません。ただあるのは、自分の感情を満たそうとする要求のみなのです。その要求される感情というものは、子供時代に形成された、満たされなかった心(感情)なのです。しかしながら、専門的な心理分析を受けた人でないと、この因果関係は深く理解できないと思います。
一般的にいって、自分の経験を超えている対象の相手の心や、自分とは違った生育歴を持った相手の心の内を推し量ることは不可能に近いといえます。たとえ恋人や夫婦同士で、相手をどんなに愛していたとしても、その人がある状況下でどのような過去の経験をもとに無意識に状況を判断し決断しているかなど決して計り知れるものではないのです。心を開いて話し合ったとしても、その人の心を形成してきた背景(トラウマを含む)の深い知識なくしては理解し合えないといっても言い過ぎではないと思います。
互いにトラウマの正体をしっかり理解して、常日頃から自分の感情の傾向を的確に把握し、不適切な感情の表出が起こった時に理性的抑制をかけることができる訓練をおこない解消していく必要があります。
そうしないと、どちらか一方が、相手の不適切な感情の表出を我慢し受け入れるようになると、その不適切な感情の表出が頻繁に繰り返されるようになるばかりか内容的にもエスカレートしてくるのです。
トラウマ的情動はどんなに満たしても際限がなく繰り返されてきます。トラウマによって突き動かされた情動は満たされればそれを維持したくなり、維持できるかどうかの強い不安が無意識に起こり、不安を打ち消すためにさらに満たされようと働き、より不安を増幅させてしまうのです。不安を解消する為の強い要求が無自覚のまま無意識から感情を伴って起こってくるのです。
何かをきっかけとして、相手の愛情を求める気持ちが強く誘発されたとします。いわゆる、無意識内での情動的不安が生じたとします。そうすると、その相手の愛情を確認したいという感情が強く起ります。
このタイプのトラウマを持っている人は、愛情に対する不安の抑制がうまく出来なく、どうしようもない感情の嵐に襲われてしまうのです。このような意識されない感情を動かしているのがトラウマ的情動なのです。
トラウマを理性で捉えることができるようになったら、そのトラウマの情動に固執する(どうにかして満たしたいと求める)のではなく切り離す為の必要な努力が少しずつできるようになってきます。このタイプの人は、自己の無意識内の情動を理性で捉え、トラウマ的情動から心を切り離すすべを身につけなければならないのです。そうしなければ不適切な情動反応は、自分だけが苦しむのではなく、愛する人や周りの者を巻き込み苦しめることになります。


心の病の背景には、幼いころからの母親や父親への満たされない切ない思いが背後に潜んでいることが多いのです。これは子供心には、あまりにも日常的であり、受け入れるしかない持続された世界だけに意識にのぼらない精神的苦痛なのです。こういった子供時代の精神的苦痛は時間の経過に伴いだんだんと意識化されない自覚がない苦痛に変わっていきます。このように苦痛であるがゆえに意識されなくなった心に、生まれ持った脆弱的な気質が絡んだ時、心の病へと発展させ症状を生じさせてしまうのです。子供であるがゆえに客観的に自覚されていない長期にわたる精神的ストレスが脳の機能異常をつくりだすことで心身に症状が起こります。
こういったトラウマは人との関わりにおいて顕著な影響が出ます。そして、友人との関係や恋人との恋愛や、夫婦間において苦しむようになります。例えば恋愛において、様々な不適切な感情が何らかの予期せぬ刺激で、こみ上げるようになってきます。互いの気持ちがかみ合わずに心に苦しみが生じだすと辛いし切ないしどうしようもなくなるのです。自分でこう思えばいいと言い聞かせようとしても思うようになりません。感情の動揺を理性だけの力ではなだめることができません。時間が立つことを待つのがいいのですが、心を鎮めるためにあがき不適切な行動をとってしまうものです。  ( 以下 略 )

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